過酷な使用環境にも耐える業務用品質を維持

ホシザキグループは、長年の製造活動の中で培った製氷機構の加工技術、ステンレス銅板の溶接技術、高度な切削技術などの他社にはない加工技術を駆使し、システム化された大型の製造設備によって多品種少量生産を実現してきました。グループ企業の増加によって製品のバラエティが多様化した現在も、開発設計段階から厳しい品質基準を設定し、業務用という厳しい使用環境に耐え得る構造設計を保持しています。

高い品質基準をグローバルに底上げ

創業者の「良い製品は良い環境から」という信念に従い、ホシザキグループはサプライチェーンを含む取引先との公正中立な取引を通じてメーカーの責任をまっとうしています。ホシザキ株式会社のグローバル製造部は、グループ企業への積極的な関与によって各製造拠点の製造技術を強化しています。設備投資のパフォーマンスを共有することで製造にまつわるコストや納期を把握し、製造技術の標準化を土台とした高品質の維持に注力します。新しいグループ企業にも高い品質基準を適用し、品質や不具合にかかわるクレームの最少化に努めています。

グループのネットワークで設備投資を

ホシザキグループでは、世界各地の設備投資を一元的に管理しています。豊富な直近の事例から納期とコストを把握することで、ニーズの変化に伴う経営判断も迅速化します。グループ企業を取り巻くネットワークを通し、高品質で割安な調達先をさまざまに組み合わせることで、製造拠点の安定した運営と理想の製造環境を実現しています。

またコンプレッサー、モーター、熱交換機といった高額部品の購入には、大量ロットで購買できるグループ企業が窓口になることでグループ全体のボリュームディスカウントを交渉できます。競争の激しい市場では、調達におけるさまざまなコストダウンによって品質を守りながら生産性を向上させています。

ニーズの先取りで製造技術も進化

ホシザキグループの厳格な評価技術には定評があり、製造、在庫、輸送、設置、使用にいたる製品のライフサイクルで高度な耐久性を維持しています。品質のグローバルな標準化を図りながら、炎天下や雷などの過酷な自然環境や電圧の違いも考慮して製品の故障を防ぎます。グローバル製造部がグループ企業への品質支援を続けることで、あらゆる製品の補修費用を最低限に留めています。人手不足やAIの進化を見据えた自動化ニーズへの対応や、冷蔵と加熱を制御するスマートな技術も開発にも取り組んでいます。このような技術は物流やサービスに革新をもたらし、食品ロスなど社会課題の解決にも役立ちます。また製造サイクル全体の環境負荷を抑えるため、製品のリサイクル時に金属とプラスチックを分離しやすい構造も一部の製品で採用しています。