熱中症対策用の「飲める氷」を簡単に作れる業務用冷蔵庫

ホシザキ初のアイススラリー冷蔵庫発売

*当初発表の記載内容(型名)に誤りがあったため、2026年9月29日に訂正しました。

 総合フードサービス機器メーカーであるホシザキ株式会社(本社:愛知県豊明市、代表取締役社長:小林靖浩)は、スポーツドリンクなどの冷却した液体飲料に衝撃を与えることで、流動性のある細かい氷を生成できるアイススラリー冷蔵庫(過冷却冷蔵庫)をホシザキとして初めて開発しました。冷媒は自然冷媒※1を採用しました。10月29日より順次、ホシザキの販売会社を通じて発売します。

アイススラリー冷蔵庫 RT-90SNJ-IS
アイススラリー冷蔵庫 RT-90SNJ-IS

 

熱中症対策に活用できるアイススラリー

 昨今の猛暑や職場における熱中症対策の義務化※2などを背景に、工場、工事現場、オフィス、学校、スポーツなど様々なシーンで熱中症対策が進められています。2025年の熱中症による国内の救急搬送者は、過去最多の10万510人※3に上っており、今後ますますの対策強化が求められます。
 ホシザキでは、これまで培ってきた冷却技術の応用や進化、お客様の声を反映した製品開発を通じて、社会課題解決に取り組んでいます。その中で熱中症対策として、アイススラリーに着目しました。
 アイススラリーとは、微細な氷と液体が混ざった流動性のある状態を指します。人が摂取する場合は、氷より飲みやすく、水よりも冷たい「飲める氷」として活用できます。冷たい水が熱を吸収する顕熱(けんねつ)と、氷が溶ける際に熱を吸収する融解熱(ゆうかいねつ)の二つにより、効率的に体を冷やせます。熱中症対策では、作業開始前にあらかじめ深部体温を下げ、作業中の体温上昇を抑えるプレクーリングとして活用できます。
 

薬用保冷庫の技術を応用して、初めてアイススラリー冷蔵庫を開発

 アイススラリーの生成方法はいくつかありますが、ホシザキでは過冷却方式を採用しました。庫内で液体を氷結晶ができない過冷却状態とし、庫内から取り出し、容器をたたくなどの衝撃を与えることにより、アイススラリーを生成させることができます。
 液体を過冷却状態とするためには、庫内温度の変化を設定温度から±1℃以内に安定させなければなりません。ホシザキでは、厳しい温度管理が求められる薬用保冷庫で培った技術を応用し、庫内温度の差異を通常の当社冷蔵庫に比べて1/3以下に抑えることで実現しました。

 

小さなスペースでも導入しやすく、冷蔵庫へのモード切替も可能

 本体は幅90センチの小机程度の大きさのため、小さなスペースでも導入が容易です。500ミリリットルのペットボトル60本を約14時間※4でアイススラリーを生成できる過冷却状態とすることができます。操作はペットボトル飲料を庫内に入れてスタートボタンを押すのみで、その後は、一定時間、冷却を待つだけです。好みの市販の液体スポーツドリンクなどをアイススラリー化できます。


 その他、以下のような特徴を備えています。

  • パネルに冷却経過時間が表示されるため、何時間冷却したかが一目でわかり、記録などしておく必要がありません。
冷却時のパネル点灯表示[左:□が動き冷却中であることを表示、右:冷却経過時間]
冷却時のパネル点灯表示[左:□が動き冷却中であることを表示、右:冷却経過時間]
  • 業務用ならではの機能として霜取り機能を搭載しています。霜取り排水は受け皿対応のため、排水工事は不要です。
排水トレイ
排水トレイ
  • モードの切り替えにより、通常の冷蔵庫としても利用できます。アイススラリーを必要としない冬場には冷蔵庫として使用するなど、用途に応じて機能を変更できます。
  • 自然冷媒の採用により、地球温暖化や自然への影響が小さく、環境に優しい製品です。
  • 周囲温度5~40℃の間で設置可能です。夏の暑い環境でも使用できます。

ラインナップ

タイプ

機種数収容可能本数(冷却時間)本体寸法(幅×奥行×高さ㎜)定格内容積

使用冷媒

標準価格(税別)
アイススラリー冷蔵庫1500mLペットボトル
60本(約14時間※4)
40本(約12時間※4)
 
900×600×800151リットル自然冷媒[R600a(イソブタン)]オープン

 

※1    自然冷媒とは、自然界にもともと存在する物質を使って冷凍用や空調用の冷媒に使用できる物質です。オゾン層破壊係数(ODP、Ozone Depletion Potential)がゼロ、かつ、地球温暖化係数 (GWP、Global Warming Potential)が非常に低い、地球に優しい冷媒のことです。
GWPは、二酸化炭素(CO2)を1とした場合に、その温室効果ガスの温暖化の大きさを表した数値です。
今回発表製品のGWP値およびGWP値出典は以下の通りです。 
 ●    イソブタン(R600a):
    ・<1:国連環境計画(UNEP)「2018 Report of the Refrigeration, Air-Conditioning and Heat Pumps Technical Options Committee」(2019年2月発行) 
    ・<<1(1より非常に小さい):世界気象機関(WMO)(国連の専門機関)「Scientific Assessment of Ozone Depletion: 2022」(2022年10月発行)
自然冷媒製品はフロン排出抑制法対象外となるため、フロンの簡易点検や漏えい時の報告などが不要となり、導入先の負担軽減も期待できます。
※2    2025年6月1日施行の改正労働安全衛生規則による
※3 総務省消防庁「令和7年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況」
※4 凍結時間は目安です。周囲温度や収納量などによって変動します。

掲載内容は発表時のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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